02ご自宅のブロック塀は大丈夫ですか?
私たちの生活の中で欠かせないコンクリートブロック塀。今や街のいたるところで見かけ、家の敷地を仕切るために多く使われています。そんなコンクリートブロック塀ですが、2種類あるのをご存知ですか?
一つは組積造(そせきぞう)、もう一つは補強コンクリートブロック造です。今日は安心安全なコンクリートブロック塀のポイントと基礎知識をご紹介します。
組積造と補強コンクリートブロック造の見分け方
まずは前述の通りコンクリートブロック塀は2種類に分けられます。その見分け方を簡単にチェックしてみましょう。基本的には1.2m以下は組積造。それ以上は補強コンクリートブロック造となります。ただ、補強コンクリートブロック造でも2.2m以上のものは違法となりますので注意してください。
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組積造の特徴
- 塀の高さ 1.2m以下
- 中に鉄筋はなし
- 控え壁がない
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補強コンクリートブロック造の特徴
- 塀の高さ 1.2m以上 2.2m以下
- 控壁がある
- 中に鉄筋が入っている
安心安全なブロック塀を作るポイント
台風などの災害で、ブロック塀の倒壊事故などを時折ニュースで見かけるため、ブロック塀は耐久度が低いモノだと勘違いしている方も多いようです。
しかし、正しく施行されたブロック塀は、耐風圧強度Vo46m/s以上を誇る、非常に強固な壁となります。ここでは安心安全なブロック塀を作るためのポイントをご紹介します。
補強コンクリートブロック造には法定の基準があります。
- 高さは2.2m以下にすること
- 壁の厚さは15cm以上とすること(2m以下の高さの場合は10cm)
- 壁頂および基礎には横に、壁の端は縦に、それぞれ9mm以上の鉄筋を配置すること
- 壁内には径9mm以上の鉄筋を縦横に80cm以下の間隔で配置すること
- 長さ3.4m以下ごとに、径9mm以上の鉄筋を配置した控壁で基礎の部分に壁面から高さ1/5以上斗出したものを設けること
- 第3、第4の規定により配置する鉄筋の末端は、かぎ状に曲げて縦筋にあっては壁頂及び基礎の横筋に、それぞれかぎ掛けをして定着させること。
- 基礎の竹は35cm以上とし、根入れの深さは30cm以上とすること
なぜここまで細かく制限されているのか?
ブロック塀は頑丈さ、施工のしやすさ、金銭面から見ても優秀でよく外構で使用されますが、万が一倒壊した場合、重量物になるので非常に危険です。
何年か前にも、小学生が倒壊したブロック塀の下敷きになり命を落とす悲痛な事故が起きてしまいました。
ちなみにブロック塀に使用される、ブロックの重量ですがブロック一個で13kg~14kgほどにもなります。一つでこれだけ重いのに、災害時にこれがいくつも倒れてしまうと、非常に危険なことはすぐに想像できるかと思います。
危険なブロック塀の特徴とは?
以下8項目のうち1つでも当てはまるものがあれば、地震時に倒壊の危険性があるものになります。もちろんこのほかにも色んな要因が重なって危険なブロック塀となりうることがあります。
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塀の高さが2.2mを超えている
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塀の厚さが十分でない
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1.2mを超えているに控壁がない
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基礎がない
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塀に傾き、ひび割れがある
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1.2mを超えているに鉄筋が入っていない
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人の力でぐらつく
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土留めに使われている
ブロック塀のメンテナンスと補助金
なぜ補助金対象に?
近年、ブロック塀の修理に補助金が出るようになりました。きっかけは大阪で起きた地震の際に、小学校のプールの目隠しとして設置されていたブロック塀が倒壊し、女子生徒が亡くなってしまった事故です。この時の塀は高さが2.2mを超えており、控壁・鉄筋も入っていませんでした。これらがブロック塀を倒壊させてしまった原因の一つであることは言うまでもありません。
この悲惨な事故を機に全国ではブロック塀の点検や、古くなったブロック塀の更新が進むよう、補助金が出るようになりました。
補助金の金額は?
補助金額は自治体によりますが、撤去費用の1/4〜1/2が補助されることが多いです。 また、割合と併せて上限金額が、5〜15万円程度が設定されていることが一般的です。 ちなみに、「ブロック塀が通学路に面している」といった特定の条件を満たすことで、補助の割合が増加することがあります。
おしゃれなブロック塀のご紹介
今では、おしゃれなブロック塀がたくさん売られています。しかし、お洒落なブロックはホームセンターやネットではあまり売られていません。理由は重たく送料がかかってしまい、ダンボールにまとまった数を入れた際、傷がつきやすく運びづらいからです。なので凝った加工を加えたブロックは各業者が独自のルートを通して販売・施工されています。
レンガ風
昔から定番で人気のある外側がレンガ風に加工されているブロック塀です。ナチュラルでメルヘンなおうちにぴったりな赤煉瓦色や、渋めなグレーカラーのレンガを使えば落ち着いたイングリッシュガーデン風の塀にもできます。
モルタル塗装
ベージュで柔らかい雰囲気を出せばナチュラルな印象に。黒やグレーなどを使用し、打ちっぱなしコンクリートのような模様をつければモダンな印象にもできるモルタル塗装を施した塀です。
また、ブロック塀をそのまま雨風にさらすと劣化も早いですが、モルタルでコーティングすると耐久性を高めることができます。
最後に
安心安全なブロック塀のポイントと基礎知識はいかがでしたでしょうか?
過去にあったような痛ましい事故を防ぐためにも、ご自宅のブロック塀の点検や補修、法令に基づいたブロック塀の設置は必ず守りましょう。
自宅の塀が古いもので基準を満たしているか不安な方や、補修を必要としている方は是非無垢スタイルガーデンまでご連絡ください。
無垢スタイルでは、注文住宅からリフォームリノベーションまで手がけていますので、お客様のイメージにあったブロック塀をご提案いたします。
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